引越しの電気は「停止」と「開始」の2つ

引越しのときの電気の手続きは、今の家の電気を止める手続きと、新しい家の電気を使い始める手続きの2つです。

引越しで必要な電気の手続き
手続きどこに申し込むポイント
今の家の電気を止める(停止)今契約している電力会社他社の契約は、自分で契約先に停止を申し込む
新しい家の電気を使い始める(開始)新しい家で契約したい電力会社電力会社と料金プランを選び直せる
ガスを止める・使い始めるガス会社(電気とは別)使い始めるときは立会いが必要

東京電力エナジーパートナーは、他社の電気・ガスを使っている人に対して「停止手続きはお客さま自身でご契約先の会社へ」と案内しています。新しい家の申込みだけで、前の家の契約が自動で止まるわけではない点に注意しましょう。

いつ何をする?引越しまでのチェックリスト

引越しまでの電気・ガスの手続き
時期やること根拠・メモ
引越しの約1か月前新しい家の電力会社とプランを決める。東京電力のWebは31日先までの引越しを受け付け東京電力EP
約1週間前まで電気・ガスの停止と開始を申し込む。ガスの開栓の日時を予約する東京ガスは約1週間前までの申込みをすすめている
前日(1営業日前の正午)東京電力のWeb申込みは、この時点まで変更・取消ができる東京電力EP
退去日アンペアブレーカーを「切」にして出る東京ガスの案内
入居日使用開始日以降にブレーカーを「入」にする。ガスの開栓に立ち会う電気がつかなければ契約先に連絡
入居後旧居の最後の料金を支払う。新居の最初の請求を確認する最後の料金は今の支払方法で払う(東京電力EP)

申込みに必要な情報と、番号の探し方

申込みのときに手元にあるとよい情報(東京電力エナジーパートナーの場合)
情報どこで確認する使う場面
お客さま番号くらしTEPCO web・Web検針票(桁数はプランによって異なる)今の家の停止
供給地点特定番号(22桁)くらしTEPCO web・Web検針票。「電気ご使用量のお知らせ」では「地点番号」の欄電力会社を選び直すとき
新しい家の住所・引越し日賃貸なら契約書、購入なら売買契約書など新しい家の開始
支払方法クレジットカードや口座の情報新しい家の開始

新しい家の供給地点特定番号は、入居前だとわからないことがほとんどです。電力会社は住所や計器番号から番号を調べられる仕組みを使っており、東京電力エナジーパートナーは、入力した住所で場所を特定できない場合はメールや電話で確認すると案内しています。わからない欄があっても、まずは住所を正確に入れて申し込みましょう。

入居日にやること:ブレーカーと立会い

電気は、申し込んだ「使用開始日」以降にブレーカーを「入」にすれば使えます。東京電力エナジーパートナーは、ドライヤーやアイロンなど熱の出る家電の電源が切れていることを確かめてからブレーカーを入れるよう案内しています。使用開始日までは、火災防止のためブレーカーを「切」のままにしておきます。

入居日の立会いの要否
設備立会いメモ
電気原則不要オートロックの物件などは、一般送配電事業者や電力会社から立会いの依頼の電話が来ることがある
ガス(使い始め)必要(代理人でも可)東京ガスの立会い時間帯は9〜19時(日曜・祝日は17時まで)
ガス(使い終わり)オートロックなどでメーターまで入れない場合は必要東京ガスの案内

ブレーカーを入れても電気がつかない場合は、契約した電力会社のカスタマーセンターに連絡します。東京電力エナジーパートナーによると、前に住んでいた人の解約日と自分の使用開始日が近いと、行き違いで電気が止まってしまうことがあるためです。

見落としやすい5つのこと

引越しの電気で見落としやすいこと
項目内容確認すること
解約金東京電力EPのプレミアムプランなどは期中解約金(1年契約3,000円・2年契約5,000円、税込)があるが、引越しで解約する場合はかからない他社と契約中なら、約款や重要事項説明書で引越し時の扱いを確認
エコキュート・電気温水器がある家夜間蓄熱式の機器を専用メーターで計っている場合は、その分も含めた契約容量になる空焚きを防ぐため、給湯タンクを満水にしておく(東京電力EPの案内)
最後の料金の支払い旧居の最後の電気料金・ガス料金は、今の支払方法で払う口座やカードを解約する前に、最後の引き落としを確認
太陽光の売電契約東京電力EPでは、電気の使用停止日と同じ日に売電契約も解約される太陽光付きの家を出る場合は、売電の扱いを事前に確認
ガスは別の手続き電気を申し込んでも、ガスの開栓は別に予約が必要開栓は立会いが必要なので、入居日の在宅時間に合わせる

引越し後の最初の請求は、使い始めた日から最初の検針日の前日までの使用量で計算されます。東京電力の従量電灯の場合は、基本料金も使用日数に応じた日割りです。初月の請求が普段より少なくても、計算期間が短いだけのことがあります。

引越しは電力会社を見直すチャンス

新しい家では契約を一から始めるので、電力会社と料金プランを選び直す手間はほとんど増えません。電気を届ける送配電網は、どの電力会社と契約しても同じ一般送配電事業者(東京電力エリアでは東京電力パワーグリッド)のものを使います。

比べるときは、次の順で1か月の請求額を出すと、単価の見た目に惑わされにくくなります。

  1. 今の家の検針票から、直近12か月の使用量(kWh)と契約アンペアを書き出す。
  2. 家族の人数や家の広さが変わる場合は、同じくらいの使用量になりそうかを考える。
  3. 候補の料金表で、基本料金+電力量料金+燃料費調整額(市場連動なら市場価格調整額)+再エネ賦課金を計算する。
  4. 夏と冬の使用量が多い月でも比べる。

東京電力エナジーパートナーは、規制料金(従量電灯など)は燃料費調整額に上限がある一方、自由料金(スタンダードなど)には上限がなく、燃料価格が高騰したときは自由料金のほうが高くなる可能性があると案内しています。いま電気代が上がっている理由と金額は、電気代は11月からいくら上がる?で解説しています。

この冬に予定されている料金の見直し(東京電力エリア・標準的な家庭)
電力会社・プランいつから30A・月260kWhの影響額手続き
東京電力エナジーパートナー 従量電灯B2026年11月1日から(11月分は新旧の日割り)9,307円 → 9,561円(+254円)不要
東京ガス 基本プランなど2026年12月1日に料金表を改訂し、2027年1月検針分から適用9,196円 → 9,449円(+253円)不要

※どちらも2026年11月1日の託送料金(送配電網の利用料)の値上げを反映した見直しです。金額は各社の公表値で、2026年11月分の燃料費調整単価(▲5.33円/kWh)と再エネ賦課金(4.18円/kWh)を含みます。東京ガスの見直しの対象は、基本プラン・ずっとも電気3・ずっとも電気1S・ずっとも電気1・ずっとも電気2・時間帯別プラン・さすてな電気です。引越しのタイミングで比べるときは、見直し後の単価で計算しましょう。

申込みの流れ

  1. 1

    今の契約を確認する

    検針票やWeb明細で、電力会社名・お客さま番号・契約アンペア・直近の使用量を確認します。

  2. 2

    新しい家の電力会社とプランを決める

    自分の使用量で1か月の請求額を比べ、新しい家で契約する電力会社を決めます。

    落とし穴 オール電化の家に引っ越す場合は、夜間の単価が安いプランなど、設備に合った料金プランかを確認します。

  3. 3

    今の家の停止を申し込む

    今の電力会社に、引越し日(最終使用日)を伝えて停止を申し込みます。

    落とし穴 新しい家の申込みだけでは、他社の契約は止まりません。

  4. 4

    新しい家の開始を申し込む

    新しい家の住所・使用開始日・支払方法を入力して申し込みます。Web申込みなら受付の記録が残ります。

  5. 5

    ガスの開栓を予約する

    ガス会社に使用開始を申し込み、立会いの日時を決めます。

    落とし穴 ガスの開栓は立会いがないとできません。入居日に在宅できる時間帯を選びます。

  6. 6

    入居日にブレーカーを入れる

    使用開始日以降に、熱の出る家電の電源が切れていることを確かめてからブレーカーを「入」にします。

    落とし穴 電気がつかなければ、契約した電力会社に連絡します。

営業を受けずに確認する方法