杉並区で使える補助:都+区+国の三層表
杉並区の戸建てで太陽光や蓄電池を付けるときは、東京都の助成と杉並区の助成を組み合わせるのが基本です。国の家庭用蓄電池の補助(令和7年度補正のDR補助金)は、2026年5月29日に公募が終わっています。
| 制度 | 太陽光 | 蓄電池 | 状況(2026/10/28) |
|---|---|---|---|
| 国 | 本記事では扱っていない(制度ごとに要件が異なる) | DR補助金:2026年5月29日に公募終了(今は使えない) | 蓄電池は再開予定なしと公表 |
| 東京都 | 既存住宅12万〜15万円/kW、新築10万〜12万円/kW | 新設10万円/kWh(DR不参加は上限120万円。DR参加で上限なし+10万円) | 受付中。契約前の事前申込が必要 |
| 杉並区 | 4万円/kW(限度額12万円) | 定額5万円 | 受付中。2027年2月26日必着。予算枠に達した時点で終了 |
都の助成の詳しい条件は東京都 太陽光の補助金(令和8年度)と東京都 蓄電池の補助金(令和8年度)にまとめています。
杉並区の補助の中身
杉並区の制度は「エコ住宅促進助成」のうち「再生可能エネルギー等の導入助成」です。窓口は環境部環境課温暖化対策係で、太陽光や蓄電池のほか、太陽熱や断熱改修なども同じ手引きで扱っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 太陽光発電システム | 太陽電池モジュールの公称最大出力 4万円/kW、限度額12万円 |
| 定置用リチウムイオン蓄電池 | 定額5万円(SII登録機器、蓄電容量3kWh以上) |
| 同一年度の限度額 | 再生可能エネルギー等の導入助成で25万円 |
| 対象期間 | 設置または工事の完了日が2026年2月1日〜2027年1月31日 |
| 申請受付 | 2026年4月10日〜2027年2月26日(必着)。予算枠に達した時点で終了し、抽選を行うことがある |
| 申請のタイミング | 工事と支払いが終わってからの事後申請 |
※助成額の1,000円未満は切り捨てです。助成対象経費は、機器本体と関連部材の購入費と、設置に最小限必要な工事費の合計(消費税を除く)です。太陽光のモジュールは、JETの認証またはIECEE-PV-FCS制度の海外認証機関の認証を受けたものが対象です。
4kW+7kWhの場合の目安
既存の戸建てに太陽光4kWと蓄電池7kWhを付け、DR実証には参加しない場合で計算しました。
| 制度 | 太陽光4kW | 蓄電池7kWh | 合計 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 48万円(12万円×4) | 70万円(10万円×7) | 118万円 |
| 杉並区 | 12万円(4万円×4=16万円→限度額12万円) | 5万円(定額) | 17万円 |
| 国 | — | 受付終了 | — |
| 合計 | 60万円 | 75万円 | 135万円 |
※助成の合計は助成対象経費を超えられません。杉並区の手引きでは、合計が経費を超える場合は区の助成が減額されるとしています。実際の額は見積の金額で確かめてください。
区内業者でないとだめ?
令和8年度の杉並区の申請の手引きと手続き案内には、区内業者との契約を条件とする記載はありません(2026年10月28日確認)。区外の業者と契約しても、要件を満たせば申請できます。
手引きで条件になっているのは、主に次の点です。
- 助成対象機器が未使用品で、リース品ではないこと
- 申請者・契約者・支払者が同一人であること
- 同一世帯・同一事業者で、同じ種類の機器の申請は1回まで(過去に助成を受けた機器の耐用期間を過ぎていれば再申請できる。太陽光は17年、蓄電池は6年)
都と区の申請の順番
都と区では申請のタイミングが逆なので、順番を間違えないことが大切です。
| 制度 | いつ申し込む? | ポイント |
|---|---|---|
| 東京都 | 契約の前に事前申込。工事後に交付申請兼実績報告 | 区市町村の補助を受けてから交付申請兼実績報告を出すよう案内されている |
| 杉並区 | 工事と支払いが終わってから | 都の交付予定額がわかる書類(計算シート、申請ポータル画面のコピーなど)を添付 |
つまり「都の事前申込 → 契約 → 工事・支払い → 区へ申請 → 区の助成を受け取る → 都へ交付申請兼実績報告」の順です。都の交付申請兼実績報告は事前申込から1年以内が期限なので、区の手続きに時間がかかりすぎないよう、工事が終わったら早めに区へ申請しましょう。
対象になる人・ならない人
| ケース | 対象? | ポイント |
|---|---|---|
| 自分が住む区内の住宅に設置した区民 | 対象 | 導入先に居住する区民 |
| 区内に所有する建物に設置した区民 | 対象 | 建物の登記事項証明書などが追加で必要 |
| リースで設置した | 対象外 | リース品は対象外 |
| 中古品・展示品を使った | 対象外 | 未使用品に限る |
| 申請者・契約者・支払者が別の人 | 対象外 | 申請者・契約者・支払者が同一人であることが要件 |
| 工事完了が2027年2月1日以降 | 令和8年度は対象外 | 対象期間は2026年2月1日〜2027年1月31日の完了分 |
領収書は申請者が助成対象経費の全額を支払ったことがわかるもので、宛名は申請者本人のフルネームです。振込口座も申請者本人の名義に限られます。
申請の流れと落とし穴
- 1
見積を取る
発電出力(kW)、蓄電容量(kWh)、機器の型番がわかる見積をもらいます。複数の販売店から見積を取るよう、区の手引きでも案内されています。
落とし穴 都の事前申込の前に契約しないでください。
- 2
都に事前申込をする
クール・ネット東京の電子申請で事前申込をします。受付通知メールが届いた日が事前申込受付日です。
落とし穴 代行を頼んだ場合も、受付番号を控えておきます。
- 3
契約・工事・支払い
事前申込受付日以降に契約し、工事と支払いを終えます。
落とし穴 都の助成は現金の手渡しが対象外です。区の助成も申請者・契約者・支払者が同一人である必要があります。
- 4
杉並区に申請する
工事と支払いが終わったら、申請書と必要書類を環境課温暖化対策係に提出します(郵送も可)。都の交付予定額がわかる書類も添えます。
落とし穴 受付は2027年2月26日必着で、予算枠に達した時点で終わります。書類はA4で、消せるボールペンや修正液は使えません。
- 5
区の助成を受け取る
区から交付決定通知書が届き、指定口座に振り込まれます。区の手続き案内では、申請受付から振込まで2〜3か月程度が目安です。
- 6
都に交付申請兼実績報告を出す
区の助成を受けてから、都に交付申請兼実績報告を出します。
落とし穴 事前申込受付日から1年以内が期限で、延長はできません。